2014年05月08日
いい会社悪い会社の見分け方
いい会社悪い会社の見分け方
㈱帝国データバンク調査部 月舘堅 著

<必ず発生する掛け取引>
商売をすると、必ず他社との取引が発生します。「仕入」「売上」もそうですし、備品や事務用品の調達もそうですね。
全て、その都度現金決済が行われれば良いのですが、事務手続きの問題から、反復継続して取引する業者間では「掛け取引」が一般的です。「毎月〇日締めの、翌月〇日支払」というあれですね。
<取引先の信用>
この場合、一種の信用取引となりますので、ある程度のリスクを負うになります。つまり、最悪の場合、物品やサービスだけ供与しておいて、1ヶ月~数ヶ月分の代金の請求が踏み倒される事になってしまいます。
こちらとしても、他社へ仕入代金を支払って商品を納入していたり、従業員へ給与を支払ってサービスを提供していますので、代金がきちんと回収できなければ死活問題です。
そこで、新しく取引を開始する相手先に対し考える必要があります。・・・この会社とお付き合いして大丈夫なのか?
<何を判断基準にすべきか>
本書では、①実地調査 ②登記簿調査 ③取引中の危険信号 ④決算情報からの状況把握 の4部構成となっています。
このうち①②はかなり使えると思います。④の決算書は情報源としては非常に有用ですが、上場会社でもない限り、取引先に決算書を見せる会社は無いので、実務での活用は難しいのではないでしょうか。
<実地調査>
実地調査というとちょっと大げさですね。実際に相手の会社を訪問し、現況を見に行くのです。
会社の立地(現場)、経営者、従業員の3点について、それぞれ見るべきポイントとそこから読み取れる事が記述されています。
●登記上の位置に実在するか
●会社の立地場所は自然か
●本社建物規模は適正か
●事務室の机や電話の数は
●倉庫の整理状況や在庫量に不自然さは無いか
●応接や社長室は華美過ぎず貧弱すぎず・・・・・・
といった内容がイラストを交えて分かりやすく書かれています。
<登記簿から読み取れる事>
商業登記簿謄本。日常の生活ではあまり馴染みの無い書類ですが、会社経営者なら見たことがあるはずです。(自社設立の時、ちゃんと登記できたか確認していますよね)
具体的には、「社名の変更」「事業内容」「役員の選任・解任」「会社所在地の変更」等が確認出来るのです。形式的な事項ばかりですが、社名を何度も変更していたり、所在地を転々としていたり、取締役が途中解任されていたり・・・という事実があれば、その理由・原因を確認しておいた方がよいかもしれません。
<きちんとした判断基準を持ちましょう>
本書は非常にオーソドックスな内容の本です。「目からウロコ」的な記述はあまりありませんが、読み進めるに従って信頼感が増します。
ビジネス書の中には「この1点だけ押さえれば決算書は理解できる」とか「3つの質問で経営者の素顔が分かる」とか「トイレを見れば会社の姿勢が分かる」とか、さらには「履物をみれば、その人の・・・・」といった事を記述する本があります。私は個人的にこういった表現は好きになれません。
目の前にその現物(会社や社長)がある(居る)のに、何故その現物全体を見ることなく「トイレ」や「履物」を判断基準にしてしまうのか?「3つの質問」なんかではなく、もっと色々とお話をすれば良いのに・・・。
大切なビジネスのパートナーです。しっかりと相手の全体を多面的に観察しましょう。そして自身の判断基準できちんと見極めたいものです。
(Amazon.comにて購入)

㈱帝国データバンク調査部 月舘堅 著

<必ず発生する掛け取引>
商売をすると、必ず他社との取引が発生します。「仕入」「売上」もそうですし、備品や事務用品の調達もそうですね。
全て、その都度現金決済が行われれば良いのですが、事務手続きの問題から、反復継続して取引する業者間では「掛け取引」が一般的です。「毎月〇日締めの、翌月〇日支払」というあれですね。
<取引先の信用>
この場合、一種の信用取引となりますので、ある程度のリスクを負うになります。つまり、最悪の場合、物品やサービスだけ供与しておいて、1ヶ月~数ヶ月分の代金の請求が踏み倒される事になってしまいます。
こちらとしても、他社へ仕入代金を支払って商品を納入していたり、従業員へ給与を支払ってサービスを提供していますので、代金がきちんと回収できなければ死活問題です。
そこで、新しく取引を開始する相手先に対し考える必要があります。・・・この会社とお付き合いして大丈夫なのか?
<何を判断基準にすべきか>
本書では、①実地調査 ②登記簿調査 ③取引中の危険信号 ④決算情報からの状況把握 の4部構成となっています。
このうち①②はかなり使えると思います。④の決算書は情報源としては非常に有用ですが、上場会社でもない限り、取引先に決算書を見せる会社は無いので、実務での活用は難しいのではないでしょうか。
<実地調査>
実地調査というとちょっと大げさですね。実際に相手の会社を訪問し、現況を見に行くのです。
会社の立地(現場)、経営者、従業員の3点について、それぞれ見るべきポイントとそこから読み取れる事が記述されています。
●登記上の位置に実在するか
●会社の立地場所は自然か
●本社建物規模は適正か
●事務室の机や電話の数は
●倉庫の整理状況や在庫量に不自然さは無いか
●応接や社長室は華美過ぎず貧弱すぎず・・・・・・
といった内容がイラストを交えて分かりやすく書かれています。
<登記簿から読み取れる事>
商業登記簿謄本。日常の生活ではあまり馴染みの無い書類ですが、会社経営者なら見たことがあるはずです。(自社設立の時、ちゃんと登記できたか確認していますよね)
具体的には、「社名の変更」「事業内容」「役員の選任・解任」「会社所在地の変更」等が確認出来るのです。形式的な事項ばかりですが、社名を何度も変更していたり、所在地を転々としていたり、取締役が途中解任されていたり・・・という事実があれば、その理由・原因を確認しておいた方がよいかもしれません。
<きちんとした判断基準を持ちましょう>
本書は非常にオーソドックスな内容の本です。「目からウロコ」的な記述はあまりありませんが、読み進めるに従って信頼感が増します。
ビジネス書の中には「この1点だけ押さえれば決算書は理解できる」とか「3つの質問で経営者の素顔が分かる」とか「トイレを見れば会社の姿勢が分かる」とか、さらには「履物をみれば、その人の・・・・」といった事を記述する本があります。私は個人的にこういった表現は好きになれません。
目の前にその現物(会社や社長)がある(居る)のに、何故その現物全体を見ることなく「トイレ」や「履物」を判断基準にしてしまうのか?「3つの質問」なんかではなく、もっと色々とお話をすれば良いのに・・・。
大切なビジネスのパートナーです。しっかりと相手の全体を多面的に観察しましょう。そして自身の判断基準できちんと見極めたいものです。
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Posted by 書架の番人 at 08:08
│財務管理・資金繰り