2014年12月08日

会社は潰れない

会社は潰れない
須藤利究 著





<困った時の銀行交渉術>
会社の運営が上手くいかず、資金繰りに困った時、追い討ちをかけるように銀行から返済を迫られてしまった。あるいは、返済条件を守れず、担保である自宅の競売を言い渡されてしまった。

本書はこんな時の銀行との交渉について書かれた本です。

平たく言えば、理屈ではどうしようもない場合であっても、意外と交渉の余地はあり希望を捨てずに粘り強く交渉すべき・・・という事なのですが・・・


<後半1/4が好きです>
師走のこの時期、この本を手にとってしまったのは失敗だったと言うのが正直な感想です。
もし、私のお客さんや自分自身に同じ事が起こったらと思うと、読み進めるのがとても辛い内容でした。

この本はブログには載せない・・・と思ったのですが、後半1/4が気に入ったのであえて載せることにしました。

こうなってしまう前に商売自体をしっかり見直そうという趣旨の内容で、私もそのとおりだと思います。


<中小企業の生き残り戦略>
どんな業種でも、昨今は大手企業・大資本への集中化が進んでいます。
街へ行ってどこで買い物をしますか?大抵は大規模百貨店かショッピングモールですね。夕食の食材は?チェーン店スーパーですね。
クリーニングは、近くの商店ですが、よく見ると看板は全国チェーンのフランチャイズ店になっています。ガソリンスタンドも同じです。

郊外に出ると、大手フランチャイズのコンビニエンスストアや外食レストラン、大型家電販売店・・・といった風景ばかりが目立ちます。

小売業にかかわらず、製造業なども同様ではないでしょうか。 こんな中でどうやって生き残って行きますか?


<生き残るための4つのパターン>
このような環境の中で、資金繰りまで詰まってしまっては、起死回生の1発なんてほとんど期待できません。
ですから、そうなる前に「商売自体」を見直し、工夫を凝らし、変えていく事が大切な事なのでしょう。

本書は、上記環境の中で、中小企業が生き残るには4つのパターンが考えられると提示しています。

①内需専念型
 大手企業が入り込めないようなニッチな商品やサービス、または画一化できない商品やサービスで身近で人々が生活していく上で必要となるものを探し、それを自社の商売のメインに据えます。

②国内資源開発型
 ありふれた商品やサービスでも、使い方を変えたり、違うカテゴリーで売り出したりすると売れることがあります。自社の商品や技術であたりまえと思っているものについて、もう一度角度を変えて見直してみると良いアイデアに結びつくかもしいれません。

③海外雄飛型
 地域や国境に固執せず、売れる所にならどこにでも行くという姿勢で商売に臨むこと。・・・中小企業にはあまり向かないかもしれませんね。

④ONLYONE企業追求型
 他社には真似できない先端技術・専門技術を身につけ、あるいはホスピタリティー・サービスで他社を圧倒できる体制を整える。
 もちろん、ある日突然にこのような事ができる訳ではありません。会社が危うくなる前に、常日頃からこういう方向性を目指して会社を運営していくという意味です。

追い詰められてからでは、ダメです。常に将来を見据え、工夫を凝らし、知恵を巡らし続けなければなりません。従来からの取引に満足し、漫然と日々を過ごしていては、明日はありません。厳しい教訓ですが、我が身を引き締めてくれる教訓です。

(静岡市立御幸町図書館所蔵)




  


Posted by 書架の番人 at 08:12財務管理・資金繰り