2013年02月22日
すぐに使える定量分析
すぐに使える定量分析 福澤英弘 著 竹谷州史 作画

<意思決定のプロセス>
経営は様々な選択の積み上げです。社長はその選択ごとに結果や効果を考えながら判断を下します。その時社長の思考内容や判断基準はどのようなものなのでしょうか。これが明確化できれば、他人であっても社長と同じ判断を行うことができますし、場合によってはコンピューターによる合理的意思決定だって可能なのかもしれません。
<定量分析>
意思決定プロセスを分解し、できるだけ数値化して合理的判断を導く手法に「定量分析」があります。本書はその「定量分析」を易しく解説した入門書です。解説部分とマンガが半々で構成されています。「定量分析」と聞くと何やら数学的要素が強く、数字が苦手な方には敬遠されがちですが、本書のマンガ部分だけを読んでも「定量分析」ってこういったものかという概略は理解できると思います。
<経営判断への応用>
本書では、条件の違う地域に複数店舗を抱えている当社が大手チェーンとフランチャイズ契約を結ぶにあたり、どのフランチャイズ契約を結ぶべきかを「定量分析」を用いた判断を例示しいています。数値化した上での判断には、最も適した例でしょう。
<正確に数値化できるのか>
定量分析は合理的判断を行うための優れた手法ではありますが、「数値化」のプロセスで問題を抱えています。数値化する際の精度が問題なのです。
この様な条件であれば、売上は2.0倍、あのような条件であれば1.8倍・・・選択枝ごとに数値化するのですが、事象の数値化は機械的にはできません。データベースや過去の実績から設定するのでしょうが、どうしてもこの数値化のプロセスに担当者の恣意性や固定概念が入り込みがちです。「数値化」の精度が落ちれば、その結果導きだされる答えに影響します。場合によっては全く異なる結果となりかねません。
この辺が、経営判断をコンピューター化できない一番の原因なのでしょうね。
<埋没経費>
定量分析とは直接関係ありませんが、本書の「例示」に投資判断と埋没経費の記述があり、面白かったので紹介してきます。
①業務用冷蔵庫の買い替える。買い替え製品Aは8百万円。すでに手付金3百万円を支払い済みだが、同じ性能で金額が4百万円の製品Bが他社から発売された。Aを買うかBを買うか?
Bを選択した場合、手付金の3百万円は放棄することとなり丸損です。・・・でもBを買いますよね。
②業務用の冷蔵庫、現在のもの(取得価額5百万円、帳簿価額2百万円 耐用年数5年 残り2年)は電力使用量が多く、年間150万円の電気代がかかります。買い替え製品B冷蔵庫(4百万円 耐用年数5年)は省電力で年間30万円の電気代で済みます。今すぐ買い替えるべきなのでしょうか。
冷蔵庫を今買い替えれば、現在の冷蔵庫の簿価2百万を使わずに捨てることになります。でもBを買いますよね。
文字が多くなるので、解説は省略しますが、これらの損得の判断は、損益計算ではなく、将来キャッシュフローの合計で判断することになります。過去に支払った経費については回収できず損をします(埋没経費といいます)が、この損を投資判断の基準に使ってはいけないという例示です。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)


<意思決定のプロセス>
経営は様々な選択の積み上げです。社長はその選択ごとに結果や効果を考えながら判断を下します。その時社長の思考内容や判断基準はどのようなものなのでしょうか。これが明確化できれば、他人であっても社長と同じ判断を行うことができますし、場合によってはコンピューターによる合理的意思決定だって可能なのかもしれません。
<定量分析>
意思決定プロセスを分解し、できるだけ数値化して合理的判断を導く手法に「定量分析」があります。本書はその「定量分析」を易しく解説した入門書です。解説部分とマンガが半々で構成されています。「定量分析」と聞くと何やら数学的要素が強く、数字が苦手な方には敬遠されがちですが、本書のマンガ部分だけを読んでも「定量分析」ってこういったものかという概略は理解できると思います。
<経営判断への応用>
本書では、条件の違う地域に複数店舗を抱えている当社が大手チェーンとフランチャイズ契約を結ぶにあたり、どのフランチャイズ契約を結ぶべきかを「定量分析」を用いた判断を例示しいています。数値化した上での判断には、最も適した例でしょう。
<正確に数値化できるのか>
定量分析は合理的判断を行うための優れた手法ではありますが、「数値化」のプロセスで問題を抱えています。数値化する際の精度が問題なのです。
この様な条件であれば、売上は2.0倍、あのような条件であれば1.8倍・・・選択枝ごとに数値化するのですが、事象の数値化は機械的にはできません。データベースや過去の実績から設定するのでしょうが、どうしてもこの数値化のプロセスに担当者の恣意性や固定概念が入り込みがちです。「数値化」の精度が落ちれば、その結果導きだされる答えに影響します。場合によっては全く異なる結果となりかねません。
この辺が、経営判断をコンピューター化できない一番の原因なのでしょうね。
<埋没経費>
定量分析とは直接関係ありませんが、本書の「例示」に投資判断と埋没経費の記述があり、面白かったので紹介してきます。
①業務用冷蔵庫の買い替える。買い替え製品Aは8百万円。すでに手付金3百万円を支払い済みだが、同じ性能で金額が4百万円の製品Bが他社から発売された。Aを買うかBを買うか?
Bを選択した場合、手付金の3百万円は放棄することとなり丸損です。・・・でもBを買いますよね。
②業務用の冷蔵庫、現在のもの(取得価額5百万円、帳簿価額2百万円 耐用年数5年 残り2年)は電力使用量が多く、年間150万円の電気代がかかります。買い替え製品B冷蔵庫(4百万円 耐用年数5年)は省電力で年間30万円の電気代で済みます。今すぐ買い替えるべきなのでしょうか。
冷蔵庫を今買い替えれば、現在の冷蔵庫の簿価2百万を使わずに捨てることになります。でもBを買いますよね。
文字が多くなるので、解説は省略しますが、これらの損得の判断は、損益計算ではなく、将来キャッシュフローの合計で判断することになります。過去に支払った経費については回収できず損をします(埋没経費といいます)が、この損を投資判断の基準に使ってはいけないという例示です。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)

2013年02月18日
平成24年 確定申告の手引き
平成24年分 所得税確定申告の手引き 国税庁

<確定申告!受付始まりました>
今年も所得税・消費税の確定申告の受付が始まりました。
受付期間は以下のとおりです。
所得税 平成25年3月15日まで
消費税 平成25年4月1日まで
期限内に提出しましょう。
<相談会場、今年はツインメッセ>
静岡税務署の確定申告相談会場は、昨年まで毎年「グランシップ」でおこなわれていましたが、今年は「ツインメッセ」でおこなわれています。お出かけになる方は間違えないようにしましょう。
<確定申告書等作成コーナー>
申告書の作成には国税庁のHP「確定申告書等作成コーナー」の利用が便利です。必要事項を入力していくだけで、所得税や消費税の確定申告書を作成できます。出来た書類を印刷して押印し、そのまま税務署へ提出(郵送も可)すればよいのです。申告書はPDFファイルで表示されるのでそのままPCへ保存することもできます。
要はHP上で動く申告書作成ソフトなのですが、手元のPCにソフトをインストールするのではなく、国税庁のサーバーPCの中で計算され、結果を手元のPCに送ってくる仕組みなのでしょう。・・・これって、クラウドコンピューティングですよね!初めて使った時には感動しました。もう何年も前から安定した運用がされており、信頼度の高いものです。
<e-tax>
確定申告書作成コーナーを利用してe-tax(電子申告)で申告書を提出することもできます。
操作方法は、紙面提出用の場合と殆ど変わらないのですが、利用者識別番号を取得したり、暗証番号を登録したりといった手続きが加わります。さらに押印するかわりに「電子証明」を付けますので、電子証明書(住基ネットカード等)やカードリーダーといった器具が必要になります。電子証明書は期限があり(確か3年)その都度証明の登録をし直す作業が加わります。この辺もちょっと敷居の高さを感じてしまいますね。
<春の到来>
確定申告書の提出は毎年の年中行事なのですが、いつもこれが終わると、いつの間にか冬が終わり春になっています。
今年も綺麗な桜が見れるでしょうか。昨日近所の畑で菜の花が咲き始めているのを見かけました。季節は確実に移り変わっていますね。
(「確定申告書の手引き」は静岡税務署で無料配布しています)


<確定申告!受付始まりました>
今年も所得税・消費税の確定申告の受付が始まりました。
受付期間は以下のとおりです。
所得税 平成25年3月15日まで
消費税 平成25年4月1日まで
期限内に提出しましょう。
<相談会場、今年はツインメッセ>
静岡税務署の確定申告相談会場は、昨年まで毎年「グランシップ」でおこなわれていましたが、今年は「ツインメッセ」でおこなわれています。お出かけになる方は間違えないようにしましょう。
<確定申告書等作成コーナー>
申告書の作成には国税庁のHP「確定申告書等作成コーナー」の利用が便利です。必要事項を入力していくだけで、所得税や消費税の確定申告書を作成できます。出来た書類を印刷して押印し、そのまま税務署へ提出(郵送も可)すればよいのです。申告書はPDFファイルで表示されるのでそのままPCへ保存することもできます。
要はHP上で動く申告書作成ソフトなのですが、手元のPCにソフトをインストールするのではなく、国税庁のサーバーPCの中で計算され、結果を手元のPCに送ってくる仕組みなのでしょう。・・・これって、クラウドコンピューティングですよね!初めて使った時には感動しました。もう何年も前から安定した運用がされており、信頼度の高いものです。
<e-tax>
確定申告書作成コーナーを利用してe-tax(電子申告)で申告書を提出することもできます。
操作方法は、紙面提出用の場合と殆ど変わらないのですが、利用者識別番号を取得したり、暗証番号を登録したりといった手続きが加わります。さらに押印するかわりに「電子証明」を付けますので、電子証明書(住基ネットカード等)やカードリーダーといった器具が必要になります。電子証明書は期限があり(確か3年)その都度証明の登録をし直す作業が加わります。この辺もちょっと敷居の高さを感じてしまいますね。
<春の到来>
確定申告書の提出は毎年の年中行事なのですが、いつもこれが終わると、いつの間にか冬が終わり春になっています。
今年も綺麗な桜が見れるでしょうか。昨日近所の畑で菜の花が咲き始めているのを見かけました。季節は確実に移り変わっていますね。
(「確定申告書の手引き」は静岡税務署で無料配布しています)

2013年02月15日
倒産するとどうなるか
倒産するとどうなるか 内藤明亜 著

<会社が健全な時に一読すべき本>
ドラマや新聞等では時々耳にしますが、実際には「倒産」は身近なものでは無いと思います。
しかし、会社を経営していれば、不幸にして、債務を残したまま会社を畳まなければならない事だって、可能性としてはあるわけです。
その時、どのような手続きが必要なのか、何が行われるのか、その結果、自身がどうなるのか、従業員や取引先はどうなるのか。会社を経営する身であれば、ある程度の事は知識として知っておいた方がよいでしょう。
実際に資金繰りが苦しくなったり、会社の整理を考える段階では、こういった類の本は気が重くて読む気になりません。故に会社が健全な時に一読しておくと良いでしょう。
<どのような状態で倒産するのか>
「手形交換所取引停止処分」等の要因により倒産を余儀なくされるケースもありますが、本書では経営者が自身で倒産のタイミングを判断できる状態であることを前提としています。手形はきっていないが、買掛金や銀行への支払が滞り、頼み込んで待ってもらっているようなケースですね。
倒産を決断する場合の判断基準として本書に掲げられていた項目を記載しておきます。
①会社の財政状態が「債務超過」(資産より負債の方が多い状態)である。
②会社の資金繰りがつかない(近い将来の買掛金・諸経費の支払資金を用意できない)
③事業が利益を生まない(経営を続けると赤字が増える)
④将来的にも回復の望みが無い。
これらの事情により事業の継続を断念することになります。
<倒産の種類>
本書で説明している倒産の分類表を書いておきます。
事業継続-------法的処理----民事再生法
-------私的処理----(再生型)任意整理
事業廃止-------法的処理----法人の破産
-------私的処理----任意整理
-------放置逃亡
事業継続の場合、平たく言えば債権者に債務の一部免除をしてもらい、負担を軽くして事業を立直していきます。
「民事再生法」という法律に則って行う方法と、債権者同士と会社の同意に基づいて行う任意整理があります。
会社は存続し、経営者も続投のまま債務を一部免除してもらうのですから、なかなか話をまとめるのは困難です。しかし債権者としても、ここで会社が無くなって債権の殆どが戻ってこないという選択肢よりは、会社を存続させて将来的に少しづつでも返済してもらう方が得なのです。
事業廃止の場合、裁判所に申し立てて「破産管財人」により債権・債務を整理する方法と、経営者が選任した代理人(弁護士)が主体となって債権者と話合いを行って債権・債務を整理していく任意整理という方法があります。
逃亡放置というのは、債権債務の整理を行わず、経営者が姿をくらましてしまう事で、関係者により一層迷惑をかけることになります。しかし、後述するように「倒産」の処理には「お金」がかかるため、その工面ができない場合には、このような選択をしてしまうケースも多いようです。
なお、経営者は債務の「連帯保証人」になっているケースが多く、この場合、会社の債務を引き受けることになるのですが、実際には支払う資金力が無いため個人の「自己破産」をします。
<手続き>
倒産を決意した場合、実務は以下の手順で進めます。(事業廃止・法的処理の場合)
①倒産の方針の確認(上記のどの種類の倒産を選ぶか)
②債権債務の確定(お金に変えられるものがいくらあり、支払うべき債務がいくらあるのか)
③Xデーの設定(債務者や従業員に倒産をいつ知らせるかを決める)
④代理人の選定(弁護士へ依頼します。費用についても確認しておきます)
⑤役員・従業員への説明
⑥家族との将来についての話し合い
↓
Xデー:弁護士より全債権者への倒産の通知、裁判所への申し立て、従業員の社屋からの退去
↓
裁判所の選任した破産管財人により、債権・債務の整理が行われ、現金化できるものを全て現金に変えた後、その現金の範囲内まで債務者への支払(配当)が行われ、残った債務は切り捨てとなります。
↓
以上で倒産手続きが完了し、会社は消滅、経営者は免責となります。
<倒産の費用は?>
具体的には代理人になってもらう弁護士への費用と、裁判所へ支払う予納金(このお金から破産管財人への報酬が支払われます)です。
弁護士費用は案件の会社の規模や難易度によりケースバイケースですが、50万円程~300万円程度とか。
裁判所の予納金は負債総額により変わります
負債総額5千万円未満 法人70万円 個人50万円
〃 1億円未満 法人100万円 個人80万円
〃 5億円未満 法人200万円 個人150万円
~以下省略~
(東京地方裁判所の例示として本書に掲げられていた金額です)
なお、法人とその代表者の破産をセットで予納金20万円の「少額管材」という扱いも裁判所によってはあるそうです。
<専門性の高い弁護士さんへ相談を>
今回、本書をこのブログの記事に載せて良いものか、かなり迷いました。本の紹介を書いているに過ぎないのですが、その内容は私の仕事の守備範囲を大きく外れている上に、非常に専門性の高いものです。
その上「倒産」というのは経営者にとって最もいやな話題です。幸いにして私の担当するお客様で「倒産」に至ったケースはありません。しかし、もしそのような可能性について現実的に考えている方が目にすれば、決してよい気持ちは持たないはずです。
でも、あえて載せることにしました。この様な知識の断片であっても、経営を行う上でのプラスにはなるはずです。何も知らない状態で「その時」を迎えオロオロするよりはずっと良いでしょう。
ですから、冒頭に記載したとおり、会社が健全な時に、この類の本を一度読んでおかれると良いと思います。
内容的には、弁護士さんの守備範囲です。実務にあたっては本(ましてやこのブログ記事など)を過信することなく、信頼と実績のある弁護士さんへ必ず相談してください。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)


<会社が健全な時に一読すべき本>
ドラマや新聞等では時々耳にしますが、実際には「倒産」は身近なものでは無いと思います。
しかし、会社を経営していれば、不幸にして、債務を残したまま会社を畳まなければならない事だって、可能性としてはあるわけです。
その時、どのような手続きが必要なのか、何が行われるのか、その結果、自身がどうなるのか、従業員や取引先はどうなるのか。会社を経営する身であれば、ある程度の事は知識として知っておいた方がよいでしょう。
実際に資金繰りが苦しくなったり、会社の整理を考える段階では、こういった類の本は気が重くて読む気になりません。故に会社が健全な時に一読しておくと良いでしょう。
<どのような状態で倒産するのか>
「手形交換所取引停止処分」等の要因により倒産を余儀なくされるケースもありますが、本書では経営者が自身で倒産のタイミングを判断できる状態であることを前提としています。手形はきっていないが、買掛金や銀行への支払が滞り、頼み込んで待ってもらっているようなケースですね。
倒産を決断する場合の判断基準として本書に掲げられていた項目を記載しておきます。
①会社の財政状態が「債務超過」(資産より負債の方が多い状態)である。
②会社の資金繰りがつかない(近い将来の買掛金・諸経費の支払資金を用意できない)
③事業が利益を生まない(経営を続けると赤字が増える)
④将来的にも回復の望みが無い。
これらの事情により事業の継続を断念することになります。
<倒産の種類>
本書で説明している倒産の分類表を書いておきます。
事業継続-------法的処理----民事再生法
-------私的処理----(再生型)任意整理
事業廃止-------法的処理----法人の破産
-------私的処理----任意整理
-------放置逃亡
事業継続の場合、平たく言えば債権者に債務の一部免除をしてもらい、負担を軽くして事業を立直していきます。
「民事再生法」という法律に則って行う方法と、債権者同士と会社の同意に基づいて行う任意整理があります。
会社は存続し、経営者も続投のまま債務を一部免除してもらうのですから、なかなか話をまとめるのは困難です。しかし債権者としても、ここで会社が無くなって債権の殆どが戻ってこないという選択肢よりは、会社を存続させて将来的に少しづつでも返済してもらう方が得なのです。
事業廃止の場合、裁判所に申し立てて「破産管財人」により債権・債務を整理する方法と、経営者が選任した代理人(弁護士)が主体となって債権者と話合いを行って債権・債務を整理していく任意整理という方法があります。
逃亡放置というのは、債権債務の整理を行わず、経営者が姿をくらましてしまう事で、関係者により一層迷惑をかけることになります。しかし、後述するように「倒産」の処理には「お金」がかかるため、その工面ができない場合には、このような選択をしてしまうケースも多いようです。
なお、経営者は債務の「連帯保証人」になっているケースが多く、この場合、会社の債務を引き受けることになるのですが、実際には支払う資金力が無いため個人の「自己破産」をします。
<手続き>
倒産を決意した場合、実務は以下の手順で進めます。(事業廃止・法的処理の場合)
①倒産の方針の確認(上記のどの種類の倒産を選ぶか)
②債権債務の確定(お金に変えられるものがいくらあり、支払うべき債務がいくらあるのか)
③Xデーの設定(債務者や従業員に倒産をいつ知らせるかを決める)
④代理人の選定(弁護士へ依頼します。費用についても確認しておきます)
⑤役員・従業員への説明
⑥家族との将来についての話し合い
↓
Xデー:弁護士より全債権者への倒産の通知、裁判所への申し立て、従業員の社屋からの退去
↓
裁判所の選任した破産管財人により、債権・債務の整理が行われ、現金化できるものを全て現金に変えた後、その現金の範囲内まで債務者への支払(配当)が行われ、残った債務は切り捨てとなります。
↓
以上で倒産手続きが完了し、会社は消滅、経営者は免責となります。
<倒産の費用は?>
具体的には代理人になってもらう弁護士への費用と、裁判所へ支払う予納金(このお金から破産管財人への報酬が支払われます)です。
弁護士費用は案件の会社の規模や難易度によりケースバイケースですが、50万円程~300万円程度とか。
裁判所の予納金は負債総額により変わります
負債総額5千万円未満 法人70万円 個人50万円
〃 1億円未満 法人100万円 個人80万円
〃 5億円未満 法人200万円 個人150万円
~以下省略~
(東京地方裁判所の例示として本書に掲げられていた金額です)
なお、法人とその代表者の破産をセットで予納金20万円の「少額管材」という扱いも裁判所によってはあるそうです。
<専門性の高い弁護士さんへ相談を>
今回、本書をこのブログの記事に載せて良いものか、かなり迷いました。本の紹介を書いているに過ぎないのですが、その内容は私の仕事の守備範囲を大きく外れている上に、非常に専門性の高いものです。
その上「倒産」というのは経営者にとって最もいやな話題です。幸いにして私の担当するお客様で「倒産」に至ったケースはありません。しかし、もしそのような可能性について現実的に考えている方が目にすれば、決してよい気持ちは持たないはずです。
でも、あえて載せることにしました。この様な知識の断片であっても、経営を行う上でのプラスにはなるはずです。何も知らない状態で「その時」を迎えオロオロするよりはずっと良いでしょう。
ですから、冒頭に記載したとおり、会社が健全な時に、この類の本を一度読んでおかれると良いと思います。
内容的には、弁護士さんの守備範囲です。実務にあたっては本(ましてやこのブログ記事など)を過信することなく、信頼と実績のある弁護士さんへ必ず相談してください。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)

2013年02月08日
読むだけでアプリを開発できる本
読むだけでアプリを開発できる本
園田 誠 著

<アプリ!>
スマートフォンが普及して「アプリ」という言葉をよく聞くようになりました。
私のような旧世代では、機械を動かす命令文の集合体は全て「ソフト」と呼んでいました。私はパソコン上で動かすもの=「ソフトウエア」であり、スマホ上で動かすもの=「アプリケーション」だと思っていましたが、どうやらそれは完全に誤りのようです。「アプリ」とはWindowsやMacOS、Android等一定の基本ソフトウエアが機能している環境下で機能する応用ソフトウエアのこと・・とか。 なんだ、やっぱり「ソフト」なんですね。
<作る側の世界>
仕事柄、パソコンは毎日使います。結構好きです。でも、所詮は出来合いのソフトウエアを上手く使いこなしているだけです。一線を越えて(ちょっと大げさですね)作る側に回る事はなかなかできません。
<コンピューターってこんなイメージだったっけ?>
今のWindowsやExcelやWordはとても便利で使い勝手もよいのですが、静的で文房具の代替品のようなイメージですよね。小さな頃イメージしていたコンピューターは、もっと動的なイメージが強いものでした。ピコピコと画面が動いて色々調べて答えを教えてくれるものです。今のものと何が違うのか・・・考えて見ると「画面が派手に動く」「長く連続した命令を実行する」「結果内容によって次の命令を自分で選び(分岐選択して)実行していく」というものでした。
<一瞬垣間見た世界>
30年程前、Windowsはおろか、MS-Dosも無かった時代、一番初めのパソコンブームの頃、Basicという初心者向けプログラム言語がありました。PCメーカー各社共通の規格が無かったため、それぞれのメーカーPCごとに言語の言い回し方が多少違っていましたが、英語に近い命令文に番号を付けて「RUN」と入力すると、記述した命令文を順番に実行していくのです。途中に「If~then~」という命令文を挿入することで、結果による命令の分岐もできましたし、「Goto~」で命令をループさせることも出来ました。知識が未熟な青少年でも、自分の作った単純なゲームを真っ黒な画面に浮かび上がらせる事ができたのです。
<マクロで再会>
このBasicというコンピューター言語、今はどうなってしまったのか分かりませんが、7~8年前に類似の機能を見つけて驚きました。Excelのマクロ機能の命令文がBasicと非常に似ているのです。命令文の分岐機能もループ機能もほぼそのまま使えます。だったら・・と即興で図形を画面上で8の字にパタパタと移動し続ける命令文をつくり実行させると・・・動く動く!これぞ正にコンピューターだ!今でも仕事に活用しています。
<Windows上で動くアプリを!>
でもこれは所詮Excel上でのこと。Excel無しで直接Windows上で命令を実行させるにはどうすれば良いのか。これができれば、更なる展望が開けるのか、それともあまり意味が無いのか。そんな思いが常に意識一部にありました。そこでこの本です。本書では、Windows上で直接命令を実行するために「Visual C♯」という言語を使う方法を解説しています。ウーンやっぱり少し時間をかけなければ即座に実践レベルは無理そうです。でもいつか自由に使いこなせたら良いですね。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)

園田 誠 著

<アプリ!>
スマートフォンが普及して「アプリ」という言葉をよく聞くようになりました。
私のような旧世代では、機械を動かす命令文の集合体は全て「ソフト」と呼んでいました。私はパソコン上で動かすもの=「ソフトウエア」であり、スマホ上で動かすもの=「アプリケーション」だと思っていましたが、どうやらそれは完全に誤りのようです。「アプリ」とはWindowsやMacOS、Android等一定の基本ソフトウエアが機能している環境下で機能する応用ソフトウエアのこと・・とか。 なんだ、やっぱり「ソフト」なんですね。
<作る側の世界>
仕事柄、パソコンは毎日使います。結構好きです。でも、所詮は出来合いのソフトウエアを上手く使いこなしているだけです。一線を越えて(ちょっと大げさですね)作る側に回る事はなかなかできません。
<コンピューターってこんなイメージだったっけ?>
今のWindowsやExcelやWordはとても便利で使い勝手もよいのですが、静的で文房具の代替品のようなイメージですよね。小さな頃イメージしていたコンピューターは、もっと動的なイメージが強いものでした。ピコピコと画面が動いて色々調べて答えを教えてくれるものです。今のものと何が違うのか・・・考えて見ると「画面が派手に動く」「長く連続した命令を実行する」「結果内容によって次の命令を自分で選び(分岐選択して)実行していく」というものでした。
<一瞬垣間見た世界>
30年程前、Windowsはおろか、MS-Dosも無かった時代、一番初めのパソコンブームの頃、Basicという初心者向けプログラム言語がありました。PCメーカー各社共通の規格が無かったため、それぞれのメーカーPCごとに言語の言い回し方が多少違っていましたが、英語に近い命令文に番号を付けて「RUN」と入力すると、記述した命令文を順番に実行していくのです。途中に「If~then~」という命令文を挿入することで、結果による命令の分岐もできましたし、「Goto~」で命令をループさせることも出来ました。知識が未熟な青少年でも、自分の作った単純なゲームを真っ黒な画面に浮かび上がらせる事ができたのです。
<マクロで再会>
このBasicというコンピューター言語、今はどうなってしまったのか分かりませんが、7~8年前に類似の機能を見つけて驚きました。Excelのマクロ機能の命令文がBasicと非常に似ているのです。命令文の分岐機能もループ機能もほぼそのまま使えます。だったら・・と即興で図形を画面上で8の字にパタパタと移動し続ける命令文をつくり実行させると・・・動く動く!これぞ正にコンピューターだ!今でも仕事に活用しています。
<Windows上で動くアプリを!>
でもこれは所詮Excel上でのこと。Excel無しで直接Windows上で命令を実行させるにはどうすれば良いのか。これができれば、更なる展望が開けるのか、それともあまり意味が無いのか。そんな思いが常に意識一部にありました。そこでこの本です。本書では、Windows上で直接命令を実行するために「Visual C♯」という言語を使う方法を解説しています。ウーンやっぱり少し時間をかけなければ即座に実践レベルは無理そうです。でもいつか自由に使いこなせたら良いですね。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)

2013年02月05日
御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか ?
御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか ?
松本賢一著

<15秒で伝える技術の大切さ>
情報過多の時代です。TVやラジオはもとより、インターネットや各種メディアの普及で、消費者のうけとる情報量は膨大なものとなっています。そんな中、自社の商品情報をターゲットとなる顧客へ届けるにはどうすればよいのでしょうか。
15秒。TVコマーシャル一枠分の時間だそうで、特別な興味が無い場合でも人が注意を払ってくれる限界時間だそうです。
TVコマーシャルでなくとも、チラシやポスター、HPの宣伝等でも1つの目安となる時間でしょう。
この15秒の間に、ターゲットとなる顧客層へ印象に残るメッセージを送り込むのです。
<なぜ小学校5年生なのか>
小学校5年生というのは、子供から大人の感覚に成長するための1つの壁を越える時期で、これを象徴する課題が下記2つだそうです。
①国語・・・大造じいさんとガン
自分が同化し難い「他人」の心の動きをくみ取る。
②算数・・・割合・百分率・割合
目で確認できない抽象的な数字を扱う。
つまり、この2つが最低限できる人に理解してもらえる程度の分かり易いメッセージである必要があります。
<独自の売りUSP>
一度聞いたら忘れないフレーズというのがありますね。大手企業のコマーシャルなどで時々耳にします。宣伝効果は絶大ですが、そのようなフレーズは資金を惜しみなく使った大手企業のコマーシャルですら「時々」しか生まれません。いかに難しいかわかりますね。
中小企業でもこのようなフレーズを生み出せれば、TVコマーシャルでなくとも広告宣伝効果は飛躍的に向上します。
ホームページのトップに掲げたり、ビラやポスターに目立つ文字で掲載すれば一定の効果は得られるでしょう。
ではこのようなフレーズをどのように作っていくのかというのが本書の本題です。
<心のこもった本心のメッセージを>
筆者が中小企業向けに勧めるのは、「一度聞いたら忘れないフレーズ」ではなく「分かり易い、心のこもったメッセージ」です。有名なコピーライターの真似をして奇抜な発想や変わった言葉で注意を引こうとしても、顧客は振り向いてくれないと言うのです。それよりは、自社製品・サービスの「売り」は何なのかを煎じ詰め、自身の心のこもった言葉で表現した方が、お客様へメッセージとしてしっかり届くというのです。
確かにそのとおりだとは思うのですが、反面、冒頭にあるように情報が溢れる社会の中で、多くの情報の中に埋もれてしまわないか疑問が残ります。
(ブックオフにて古書購入)

松本賢一著

<15秒で伝える技術の大切さ>
情報過多の時代です。TVやラジオはもとより、インターネットや各種メディアの普及で、消費者のうけとる情報量は膨大なものとなっています。そんな中、自社の商品情報をターゲットとなる顧客へ届けるにはどうすればよいのでしょうか。
15秒。TVコマーシャル一枠分の時間だそうで、特別な興味が無い場合でも人が注意を払ってくれる限界時間だそうです。
TVコマーシャルでなくとも、チラシやポスター、HPの宣伝等でも1つの目安となる時間でしょう。
この15秒の間に、ターゲットとなる顧客層へ印象に残るメッセージを送り込むのです。
<なぜ小学校5年生なのか>
小学校5年生というのは、子供から大人の感覚に成長するための1つの壁を越える時期で、これを象徴する課題が下記2つだそうです。
①国語・・・大造じいさんとガン
自分が同化し難い「他人」の心の動きをくみ取る。
②算数・・・割合・百分率・割合
目で確認できない抽象的な数字を扱う。
つまり、この2つが最低限できる人に理解してもらえる程度の分かり易いメッセージである必要があります。
<独自の売りUSP>
一度聞いたら忘れないフレーズというのがありますね。大手企業のコマーシャルなどで時々耳にします。宣伝効果は絶大ですが、そのようなフレーズは資金を惜しみなく使った大手企業のコマーシャルですら「時々」しか生まれません。いかに難しいかわかりますね。
中小企業でもこのようなフレーズを生み出せれば、TVコマーシャルでなくとも広告宣伝効果は飛躍的に向上します。
ホームページのトップに掲げたり、ビラやポスターに目立つ文字で掲載すれば一定の効果は得られるでしょう。
ではこのようなフレーズをどのように作っていくのかというのが本書の本題です。
<心のこもった本心のメッセージを>
筆者が中小企業向けに勧めるのは、「一度聞いたら忘れないフレーズ」ではなく「分かり易い、心のこもったメッセージ」です。有名なコピーライターの真似をして奇抜な発想や変わった言葉で注意を引こうとしても、顧客は振り向いてくれないと言うのです。それよりは、自社製品・サービスの「売り」は何なのかを煎じ詰め、自身の心のこもった言葉で表現した方が、お客様へメッセージとしてしっかり届くというのです。
確かにそのとおりだとは思うのですが、反面、冒頭にあるように情報が溢れる社会の中で、多くの情報の中に埋もれてしまわないか疑問が残ります。
(ブックオフにて古書購入)
