2017年05月23日

これは経費で落ちません!2

これは経費で落ちません!2
青木祐子 著




<待望の続編>
以前ご紹介した「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」の続編です。前回同様、慣れによる社内経費の私的流用を主題とした小説です。会社の経理といえば、普段はあまり目立つ事は無く地味な存在ですから、ちょっと変わった小説と言えるでしょう。
とは言え、前回とても楽しく読めましたので、きっと続編が出ると思っていました。


<経費の倫理感>
さて、この小説では、主人公の森若さんは、不正や経費の使い込みを見つけても、それを白日の下に晒そうとはしません。しっかりとした裏を取った上で、本人と「交渉」し落としどころを探します。そして結果的に今後は使い込みをし難いように仕向けます。

ある意味、とても「大人の対応」だと思いますが・・・果たしてそれで良いのか、「経理」を職業としている者としてはチョット歯がゆく感じます。


<バックリベート>
この本「第2巻」の最終話はバックリベートのお話です。(仕入業者等から当社社員が内緒でリベートを受け取っているケースです。)自社のお金を横領する訳ではないので、ともすると張本人は罪悪感が薄いのかもしれません。でも、結果的にそのバックリベート分は仕入れ値が高くなったり、より優れた他社商品の仕入れを阻んでいるのですから、自社に多大な損害をもたらしている事に変わりはありません。

<やっぱりスーパー経理マン!>
税務調査等で、こういったバックリベート等の不正が発覚する事があります。税務調査は当社の経理だけでなく、相手側の処理との整合も見るのでこういうものが発覚するのですが、自社側の経理しか見れない立場の人間がバックリベートに気づくというのは相当な「経理の達人」です。やっぱり、森若さんは凄腕経理マンですね。

また続編が出そうな雰囲気です。楽しみですネ。

(丸善ジュンク堂書店 新静岡店にて購入)




  


Posted by 書架の番人 at 08:11会計