2012年06月19日
誰も書かなかったすべての社長のためのリスケの本
誰も書かなかったすべての社長のためのリスケの本
篠崎啓嗣 著

<リスケとは?>
「リスケ」とは、金融機関の融資の返済条件(毎回の返済金額や返済回数、期間)を変更(緩和)してもらう事で、リ・スケジューリングの略です。勿論、あまり前向きな話ではありません。
事業は常に上手くいくとは限りません。不幸にして予定した売上げが上がらなかったり、売掛金の回収に手間取ったりして資金繰りが悪化し、当初約束した返済が果たせない見込みとなった場合には、金融機関に「リスケ」をお願いする事になります。
権利・義務という観点から言えば、金融機関は「リスケ」に応じる義務はありません(注)。あくまで借り手からの「お願い」です。誠意をもってお願いしなければなりません。
(注)「中小企業金融円滑化法」の施行期間中ですので、「義務が無い」とまでは言えませんね。
金融機関としても借り手に「もうだめだ」と倒産されてしまうよりは、少しづつでも返済し、利息を払ってくれた方が良いという事情もあります。
また、このような事は多くの事業主と取引する金融機関では比較的良くある事なのです。
1回2回のお願いでは、断られるかもしれませんが、誠意をもって何度もお願いし、現状を良く説明すれば対応してもらえる可能性は高いと思います。
<リスケの勘所>
本書はこの「お願い」にあたって以下のような交渉の勘所が書かれています。
1.「リスケ」の期間
将来の全期間について条件緩和が認められることはなく、6ヶ月から1年の単位での条件緩和
が認められ、以後、毎回の交渉により条件緩和を引き伸ばしていく手続きとなる。
2.新規借入れ
「リスケ」を申し込みと現在の借入金が完済するまでは原則として新規融資は受けられないと
覚悟すべき。
3.金融機関間のバランス
複数の金融機関から融資を受けている場合は、全て同一条件での返済条件緩和が原則。
メイン行から交渉にあたるべき。
4.書類を用意し、数字で説明
「経営改善計画書」「資金繰り予定表」「直近の会社の試算表」等の書類を用意し、数字で
どのように改善し返済していくかを説明すべき。
5.条件緩和の目標
①条件緩和期間中の元本返済は0円。多くとも1万円を目標とする。
②金利の引き上げは止むを得ないが現在の金利+0.125%~0.5%程度までに抑える。
③追加担保の提出や保証人の追加には応じない。
④積立預金等の要請には応じる必要がない。
⑤売掛金回収口座や資金決済口座を自行へ移す(あるいは集中させる)よう依頼がある
かもしれないが、決して応じてはならない。(預金ロックや借入金との相殺される懸念あり)
<柔軟な対応を>
これからまさに「交渉」にあたろうとする方には、大変参考になる事が書かれていると思いますが、記載されている事を鵜呑みにし、必ずこうなると思い込むのは危険です。
冒頭に記載したとおり、「権利」「義務」の関係ではなく、「お願い」と「交渉」です。当初の借入条件、事業主の状況、金融機関の対応方針によっても事情は変わります。
現在は「中小企業金融円滑化法」が施行されており、比較的銀行に「リスケ」のお願いをしやすい状態です。あくまでも「誠実」に「正直」にお願いし、困難を乗り越えましょう。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)

篠崎啓嗣 著

<リスケとは?>
「リスケ」とは、金融機関の融資の返済条件(毎回の返済金額や返済回数、期間)を変更(緩和)してもらう事で、リ・スケジューリングの略です。勿論、あまり前向きな話ではありません。
事業は常に上手くいくとは限りません。不幸にして予定した売上げが上がらなかったり、売掛金の回収に手間取ったりして資金繰りが悪化し、当初約束した返済が果たせない見込みとなった場合には、金融機関に「リスケ」をお願いする事になります。
権利・義務という観点から言えば、金融機関は「リスケ」に応じる義務はありません(注)。あくまで借り手からの「お願い」です。誠意をもってお願いしなければなりません。
(注)「中小企業金融円滑化法」の施行期間中ですので、「義務が無い」とまでは言えませんね。
金融機関としても借り手に「もうだめだ」と倒産されてしまうよりは、少しづつでも返済し、利息を払ってくれた方が良いという事情もあります。
また、このような事は多くの事業主と取引する金融機関では比較的良くある事なのです。
1回2回のお願いでは、断られるかもしれませんが、誠意をもって何度もお願いし、現状を良く説明すれば対応してもらえる可能性は高いと思います。
<リスケの勘所>
本書はこの「お願い」にあたって以下のような交渉の勘所が書かれています。
1.「リスケ」の期間
将来の全期間について条件緩和が認められることはなく、6ヶ月から1年の単位での条件緩和
が認められ、以後、毎回の交渉により条件緩和を引き伸ばしていく手続きとなる。
2.新規借入れ
「リスケ」を申し込みと現在の借入金が完済するまでは原則として新規融資は受けられないと
覚悟すべき。
3.金融機関間のバランス
複数の金融機関から融資を受けている場合は、全て同一条件での返済条件緩和が原則。
メイン行から交渉にあたるべき。
4.書類を用意し、数字で説明
「経営改善計画書」「資金繰り予定表」「直近の会社の試算表」等の書類を用意し、数字で
どのように改善し返済していくかを説明すべき。
5.条件緩和の目標
①条件緩和期間中の元本返済は0円。多くとも1万円を目標とする。
②金利の引き上げは止むを得ないが現在の金利+0.125%~0.5%程度までに抑える。
③追加担保の提出や保証人の追加には応じない。
④積立預金等の要請には応じる必要がない。
⑤売掛金回収口座や資金決済口座を自行へ移す(あるいは集中させる)よう依頼がある
かもしれないが、決して応じてはならない。(預金ロックや借入金との相殺される懸念あり)
<柔軟な対応を>
これからまさに「交渉」にあたろうとする方には、大変参考になる事が書かれていると思いますが、記載されている事を鵜呑みにし、必ずこうなると思い込むのは危険です。
冒頭に記載したとおり、「権利」「義務」の関係ではなく、「お願い」と「交渉」です。当初の借入条件、事業主の状況、金融機関の対応方針によっても事情は変わります。
現在は「中小企業金融円滑化法」が施行されており、比較的銀行に「リスケ」のお願いをしやすい状態です。あくまでも「誠実」に「正直」にお願いし、困難を乗り越えましょう。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)
