2012年11月20日

会社の買い方教えます。

会社の買い方教えます。
三宅卓 著

会社の買い方教えます。



<意外と身近なM&A>
M&A、企業の買収・合併・営業権譲渡などのことを指します。地道に物づくりや営業に励む中小企業にとっては馴染が無く、別世界の話のように思われがつですが、意外と身近でこのような事が行われています。


<売りたい事情・買いたい事情>
身近なM&Aは以下のような意図によるものです。

(売りたい)
・経営者が高齢化し、子息に引き継ぐ意思が無い。従業員や取引先の事を考え、会社は存続させたい。
・業界の先行きに不安があり、経営が悪化する前に手じまいたい。
・資金繰りがつかず倒産の危機だが、商売自体の将来性は明るいので資金力のあるオーナー
 社長(会社)を探している。

(買いたい)
・経営多角化で新事業の基礎となる会社を買収し、早期に事業を確立させたい。
・同業社を買収し、地域シェアを拡大して大手に対抗したい。
・自社製品の仕入先会社・製造会社又は販売先会社を買収し、利益率を高めたい。

当事者は自身が考えている事が「M&A」に該当するとは気付かないケースも多いようです。


<本書について>
本書は身近な中小企業のM&Aについてやさしく解説した、入門書のような位置づけの本です。前半で、オーナー社長の「売りたい事情」「買いたい事情」を説明し、後半では買収の具体的な進め方について、概略を説明しています。

M&A実務の技術的な解説は少ないので、専門書としての使い方はできませんが、全体を俯瞰した記述になっており、売り手・買い手それぞれの立場や考え方が記載されているので、M&Aに興味を持った中小企業のオーナーが最初に読むのに適した本です。

中でも、会社の値段の算定方法の解説(純資産価額方式+当期利益3~5年分の営業権代金)や、売り手の節税策として売却代金の一部を退職金として支払う手法などの解説は、専門家からすれば当然のノウハウであるかもしれませんが、説得力があり良い解説だと思います。

また後半の「会社はどのように買うのか」の章は、買い手側からみた買収手順を順番に解説してあり、内容は大雑把ですが、それゆえ全体の流れを把握するのに適しており、専門書とは違った良さがあると思います。

(Amazon.comにて購入)

会社の買い方教えます。



タグ :MA合併買収

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Posted by 書架の番人 at 00:45 │経営

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