2013年08月20日
経理の合理化
ここまでできる経理の合理化
児玉尚彦 著

<経理は最小限で>
会社を経営する「オーナー社長」の立場からすると、売上に直結しない間接部門の仕事は、コストをかけずに必要最小限の業務に留めたいと考えるのは当然です。限られた資金で商売を切り盛りしていくのですから、こういった考えが無ければやってはいけません。「経理」の仕事などは、この最たるものですね。
しかし、いざ銀行から借入れをしようとしたり、業務の認可等でお役所等へ決算書を提出する時には言われてしまいます。「おたくの会社、もうちょっと経理をしっかりしないとね!」 悔しい思いをされた社長さん方も多いのではないでしょうか。
<経営の把握と経理は別?>
理想を言えば、日々の経理をきちんとこなし、リアルタイムの試算表で経営状態をきちんと把握、日々の経営や取引判断に活用していくのが本来の姿です。しかし、冒頭で記載したとおり、小規模企業にはこのような事をしている会社はありません。怠けている訳でも、いい加減な経営をしている訳でもなく、資金面・人材面の理由で出来ないのです。
それでも、優れた社長さんは、試算表に頼る事なく、会社の状態を把握できています。おそらく、個々の取引ごとの粗利を把握しており、資金決済等も頭に入っています。いわゆる商売のセンスなのでしょうね。感心するのですが、逆にこういった資質がある方でなければ小規模企業の社長は務まらないのでしょう。
一方、大手企業で経験を積んだ後現職に就かれた2代目3代目の社長さんは逆パターンの方が多いのかもしれません。管理業務を重視しコストや時間をしっかりかけて、根拠資料やデータを作らせ、合理的な判断を行おうとします。こちらはこちらで立派です。でもそれが出来るのは、管理部門を支える事ができる「会社の余裕」の恩恵だと思うのです。
<経理の合理化>
「経理」の仕事って何でしょう?「伝票作成」「経費の精算」「領収書の整理」「月末締めの業者への支払い」・・・・なんて言うのが経理のイメージではないでしょうか?
本書前半では、これらの仕事を合理化・省力化するための手段として「小口現金」を廃止し、キャッシュレスにして経費精算を月1回にまとめて処理することを提案しています。単にまとめて伝票起票するのではなく、日常は従業員に立替払いをさせておき、月1回の精算を厳守させようというものです。「給料の支払だって月1回なのだから、立替経費の精算も月1回で充分」とのことです。
営業社員の出張時の少額経費の精算ならともかく、「他人」である従業員に日常的に経費を立替払いさせておくという姿勢は、私は同意しかねます。
<経理を合理化してデキル経理マンを育成>
失意の前半とは変わって、後半は私も賛成です。
単純作業である「伝票作成」「経費の精算」「領収書の整理」等を合理化し、手の空いた経理マンに何をさせるのか?
① 仕事が無くなったので退職してもらう。
② 営業職へ配置換え
③ 決算業務や経営分析・管理業務を担当させる。
答えは、小規模企業で今後の成長が見込めない会社なら①。成長企業であれば②を経由して③なのだそうです。
いきなり③はダメだそうです。本当に生きた③の仕事をするためには、会社全体の事を熟知し、経営者的な視点が必要になります。
従って、いままで経費の精算や領収書の整理をおこなっていた人材がいきなり③を担当しても、形式的に仕事を覚えるだけで社長が望むような仕事はしません。そこで②で他の業務をいくつも担当させた上で、③を担当させるべきだというのです。
・・・・素晴らしい・・・でもそんな人材に成長できたなら、もはや経理マンではなく次期社長では?
(静岡市立御幸町図書館所蔵)

児玉尚彦 著

<経理は最小限で>
会社を経営する「オーナー社長」の立場からすると、売上に直結しない間接部門の仕事は、コストをかけずに必要最小限の業務に留めたいと考えるのは当然です。限られた資金で商売を切り盛りしていくのですから、こういった考えが無ければやってはいけません。「経理」の仕事などは、この最たるものですね。
しかし、いざ銀行から借入れをしようとしたり、業務の認可等でお役所等へ決算書を提出する時には言われてしまいます。「おたくの会社、もうちょっと経理をしっかりしないとね!」 悔しい思いをされた社長さん方も多いのではないでしょうか。
<経営の把握と経理は別?>
理想を言えば、日々の経理をきちんとこなし、リアルタイムの試算表で経営状態をきちんと把握、日々の経営や取引判断に活用していくのが本来の姿です。しかし、冒頭で記載したとおり、小規模企業にはこのような事をしている会社はありません。怠けている訳でも、いい加減な経営をしている訳でもなく、資金面・人材面の理由で出来ないのです。
それでも、優れた社長さんは、試算表に頼る事なく、会社の状態を把握できています。おそらく、個々の取引ごとの粗利を把握しており、資金決済等も頭に入っています。いわゆる商売のセンスなのでしょうね。感心するのですが、逆にこういった資質がある方でなければ小規模企業の社長は務まらないのでしょう。
一方、大手企業で経験を積んだ後現職に就かれた2代目3代目の社長さんは逆パターンの方が多いのかもしれません。管理業務を重視しコストや時間をしっかりかけて、根拠資料やデータを作らせ、合理的な判断を行おうとします。こちらはこちらで立派です。でもそれが出来るのは、管理部門を支える事ができる「会社の余裕」の恩恵だと思うのです。
<経理の合理化>
「経理」の仕事って何でしょう?「伝票作成」「経費の精算」「領収書の整理」「月末締めの業者への支払い」・・・・なんて言うのが経理のイメージではないでしょうか?
本書前半では、これらの仕事を合理化・省力化するための手段として「小口現金」を廃止し、キャッシュレスにして経費精算を月1回にまとめて処理することを提案しています。単にまとめて伝票起票するのではなく、日常は従業員に立替払いをさせておき、月1回の精算を厳守させようというものです。「給料の支払だって月1回なのだから、立替経費の精算も月1回で充分」とのことです。
営業社員の出張時の少額経費の精算ならともかく、「他人」である従業員に日常的に経費を立替払いさせておくという姿勢は、私は同意しかねます。
<経理を合理化してデキル経理マンを育成>
失意の前半とは変わって、後半は私も賛成です。
単純作業である「伝票作成」「経費の精算」「領収書の整理」等を合理化し、手の空いた経理マンに何をさせるのか?
① 仕事が無くなったので退職してもらう。
② 営業職へ配置換え
③ 決算業務や経営分析・管理業務を担当させる。
答えは、小規模企業で今後の成長が見込めない会社なら①。成長企業であれば②を経由して③なのだそうです。
いきなり③はダメだそうです。本当に生きた③の仕事をするためには、会社全体の事を熟知し、経営者的な視点が必要になります。
従って、いままで経費の精算や領収書の整理をおこなっていた人材がいきなり③を担当しても、形式的に仕事を覚えるだけで社長が望むような仕事はしません。そこで②で他の業務をいくつも担当させた上で、③を担当させるべきだというのです。
・・・・素晴らしい・・・でもそんな人材に成長できたなら、もはや経理マンではなく次期社長では?
(静岡市立御幸町図書館所蔵)
