2015年01月17日

ネットで儲ける王様のからくり

ネットで儲ける王様のからくり
竹内謙礼 著

ネットで儲ける王様のからくり




<手に入れました>
昨年末から、この本が気になっていました。発行は1年半前なので、Web活用のノウハウとしてはすでに古いのかも知れません。
それでも、他の方の書評を拝見し、是非とも読んでみたったのです。派手な表紙ですが、マンガではありません。(ライトノベル風ですが・・) 

<もはやインターネットは中小企業に優しくない>
少し大袈裟な表現ですが、一昔前までは、インターネットは万人に平等な機会を提供してくれました。
日本有数の大企業のホームページも、町の花屋さんのホームページも、対等に1つのホームページでした。
資金力の無い小規模企業にとって、インターネットは大きな武器となり得ると私も期待したものです。

しかし、Webサイトの成熟期を過ぎた今、ホームページはあまりにも多くなりすぎ、その結果ネット広告等へ投下する資金の大小がホームページ活用の優位性を左右する時代となっています。
ホームページを作っても、多くのお客さんに見てもらうためにはそれなりの「広告費」が必要なのです。

<ネットサイトの錯覚>
それでも、過去のイメージが尾を引いているのか、ネットで広告すれば集客できる。商売のやり方を革新できる・・・といった考えは根強く残っているようです。そして、それを商売のタネにするIT系企業というのも存在します。

本書は、そんなIT系企業に勤務するやり手社員と実家の花屋で働く若者の物語形式で進みます。


<小規模企業のWebサイト活用法>
物語の中で、IT系企業のやり手社員が、同級生の実家の花屋を盛り立てるべくWebサイトを活用します。
単にWebサイトを立ち上げても役に立たない事を熟知している彼は、これまでのノウハウを総動員して「役立つ」Webサイト活用に取り組みます。
物語りではありますが、この手法は小規模企業のWeb活用について「ツボ」を押さえていると思います。

・サイト作成は業者に頼んでも良いが、内容まで業者任せにしない。サイトのプロデュースは自社でする。
・どんな人に向けての広告なのか、対象を意識したWebサイト作りを行う。
・ネットだけで売るのではなく、Webと地域社会を絡めた営業・広告を行う。
・有効で競合の少ない検索キーワードを探す。
・効果的な市場やサービスを探し、自社のサービスを変えていく。
・・・・こんなところでしょうか。


<内容は薄いかもしれませんが>
Webサイト運用のノウハウ本と考えると、内容が薄く満足いくものでは無いと思いますが、本書のねらいはそういった事では無いのでしょう。
ライトノベル風の軽い物語でどんどん読める割に、Web運営では無理の無い現実的なお話で、その考え方は実社会でも役立つ内容だと思いました。手に入れてよかった1冊です。

(Amazonにて購入)

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Posted by 書架の番人 at 08:04 │マーケティング

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