2013年07月30日

お客を選ぶ店ほどお客に選ばれる

お客を選ぶ店ほどお客に選ばれる
小山雅明著

お客を選ぶ店ほどお客に選ばれる



<看板コンサルタント>
この本は「看板コンサルタント」のツバキ・スミレが、上司のアドバイスを受けながら、クライアントのお店のコンセプトを上手く表現した看板を設置し、「繁盛店」へと変貌させていくお話で、6つのお話から構成されています。
架空のお話という設定なのでしょうが、実際のBefore and Afterの写真がカラー刷りで掲載されており、ある程度実話に基づいているのでしょう。物語を読みながら写真を見るととても実感が沸きます。


<お店のコンセプトを表現>
基本的には「看板屋さん」のお話なので、前半はオーソドックスな集客看板のお話が続きます。
①発見確率の向上・・・目立ち、人目を引くこと
②魅力確率の向上・・・お店の情報をみて魅力感・興味が沸くこと
③IN誘導率の向上・・・お店に入り易いよう誘導すること
というポイントを踏まえた看板作りの話や、顧客の目線に立った看板作りが大切である事を物語に散りばめて解説しています。


<お店のコンセプトに合った顧客を集客する>
中盤からは、「お店のコンセプト」を顧客に正しく伝え、お店に合ったお客様を集客する事が「繁盛店」への条件であるとの考え方に基づいた看板づくりのお話です。「お店のコンセプト」に合った顧客とは、お店のコンセプトが好きで、喜んでくださるお客様で、言い換えれば「ファン」という事になります。
値段や条件によってお店を選んでくれた顧客は、その条件や値段が変われば店を離れてしまいますが、お店のコンセプトに共感してくれる顧客は安定的にお店を訪れてくれます。


<顧客になって欲しい人にしか見えない看板>
最終話は、究極的なお話でした、自費による予防的歯科診療を専門にする歯科医院の看板で、通常の社会保険診療の顧客は集客しないようにと言う注文のついた看板です。結局、主人公は「高級化」による差別化を図った看板を設置するのですが・・・・

このお話は、私自身、とても参考となるお話でした。歯医者さん同様、私の仕事も、自身が担当できるお客様の数には限りがあります。ちょっと失礼な言い方かもしれませんが、客層を上手くコントロールできないと、毎日お客様の都合や無理な注文に振り回されて消耗するばかりとなってしまいます。

自分はどのような仕事を専門的に担当していきたいのか。どのようなお客様を担当したいのか。これを良く考えた上で、どのような広告・営業手法を取ればそのようなお客様と接点を持てるのかを良く考えていく必要がありますね。

(静岡市立御幸町図書館所蔵)


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Posted by 書架の番人 at 08:11 │マーケティング

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