2014年11月10日

マーケティングってそういうことだったの(・∀・)!?

マーケティングってそういうことだったの(・∀・)!?
豊田裕貴 著

マーケティングってそういうことだったの(・∀・)!?



<久しぶりの萌え系>
久しぶりの萌え系表紙のビジネス書です。新人OLさくらと学ぶ・・・というキャッチフレーズの本書ですが、著者とのQ&A形式の記述に過ぎず、特に「新人OLさくら」を意識する必要は無いように思えます。個人的には物語仕立ての方が好きなのですが・・・。


<マーケティングの基本>
AIDMA理論やマーケティングの4P、STP、ブランド化、ブルーオーシャン戦略、集中の法則等の話をコンパクトに纏め、テンポ良く解説しています。
ただし、この辺は基礎的な事はすでに理解済みという方には退屈かもしれません。最終章のケース解説で、ブランディングで「世界観」を売る話や、価格の引下げにより客層が変わってしまう例、そして無名なネットショップの集客法としてのフラッシュマーケティング等は私としては参考になりました。


<マーケティング理論の零細企業・個人事業への活用>
大手企業の宣伝部に居れば、こうした理論を踏まえて色々な仕事ができるのでしょうが、小規模企業や個人事業ではどうでしょう?
AIDMA理論だとかブランディングなんて言っても・・・明日の売上増加にどう結びつけて良いのか・・・ちょっと現実的ではないですよね。

でも、大手ばかりがこのような理論を取り入れ、小規模・個人事業がこういった事を考えず無造作に宣伝活動をしていたら、差はどんどん開くばかりです。何かやり方が無いものでしょうか。


<ニーズのある所に告知>
マーケティングには、潜在的な需要を堀り起こすとか、ニーズの創造なんて分野もあるようですが、小規模企業・個人事業ではこの辺はかなり困難でしょう。一定量のニーズのある仕事を生業とし、そのニーズのある場所へ自身の存在を告知する・・・これ位が小規模企業・個人事業のマーケティングの実態だと思います。投下資金が限られていますので、広告媒体の選択を含め、これをいかに効率良く実施できるかが課題でしょう。


<世界観を発信>
そんな中、本書を読んで、「世界感を発信する」というのは小規模事業であっても意外と良いのではないかと思いました。
小さなお店でも、内部造作やディスプレイの工夫で「世界感」を実現するのは可能でしょう。ホームページやブログ、宣伝用ビラ等でもデザインや内容を統一し、「世界感」を発信していく事は小規模事業であっても実現可能だと思います。

ブランド・・・とまでいかなくても、その「世界感」を大切にして商品やサービスの提供をしていくことで、他店とは差別化もでき、価格競争からも一線を引くことが出来るかもしれません。

この場合、どんな「世界感」にするかが成否に大きく影響しそうですね。多分にクリエイト系の資質を必要としそうで難しいのですが、しかし、自身で事業を立ち上げたり、お店を構えたりする方は、こういった夢のある仕事は好きなのでは?・・・私も、こういった事を考えると寝る時間を忘れて自身の想像の中で盛り上がってしまいます。  (余談ですが、翌朝冷静になると昨晩の妄想に浸っていた自分が少々恥ずかしかったりします。)

(静岡市立御幸町図書館所蔵)


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Posted by 書架の番人 at 08:11 │マーケティング

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