2013年01月04日

領収書・経費精算の常識

領収書・経費精算の常識
梅田康宏 著

領収書・経費精算の常識


<サラリーマンのための経費精算の解説書>
私にも経験がありますが、営業マンにとって経費精算は面倒なものです。
領収書やレシートを経理事務担当者に渡して、その分の立て替えたお金をもらうだけの事なのです。
しかし、現実には「この領収書ではダメ」とか、「レシートではダメ」とか、「領収書の宛名の書き方がダメ」とか・・・無事に立て替えたお金をもらうまでには、幾多の障壁を乗り越えなければなりません。
「なんでこんなに煩いの?」とか場合によっては「当社の経理担当は神経質すぎるのでは?」
とついつい敬遠しがちになってしまいます。

本書では、何故経理事務担当が細かく確認するのか、どういう点に留意すべきなのか、
経理知識の乏しい営業マンが納得のいくように解説されています。

経費精算時に経理事務担当が細かく確認するのは以下の理由によるものです。


<経理処理に必要>
同じ内容の領収書でも使い方により経理上の「勘定科目」が違うため、内容を確認したいのです。

例えば、デパートで品物を購入した場合、お客様への贈答なら「交際費」営業マンが使う備品なら「消耗品費」、店頭セールの飾りつけに使うなら「広告宣伝費」という選択があります。

飲食代金の場合にも、社員の打ち合わせ時のお茶や簡単なお菓子なら「会議費」、お客様との商談であれば金額により、「交際費」又は「会議費」、残業の従業員へお弁当を配ったなら「福利厚生費」という選択があります。

タクシー代だって、出張の移動手段として利用すれば「旅費交通費」ですが、接待の際お客様をお送りしたのであれば「交際費」となります。

経理事務担当が内容を聞きたがるはずですね。


<税務署対策>
税務署対策と言うと大げさですね。税務調査等があった際、経費として支出したことの正当性を示さなければならないのです。そのためには、第3者が発行した請求書や領収書をきちんと保存しておき、経理帳簿と一致している事を示さねばならないのです。このため、経費精算の際、きちんと用件を具備した領収書かどうかを確認しているのです。



<不正防止>
従業員等が私物購入等を経費精算に混入させないよう、不正防止のため厳しい規定を設けている会社もあるようです。



<ポイントは誰のもの?>
会社の買い物をしたり航空機を利用して出張をするとポイントやマイレージが貯まります。
このポイントやマイレージは誰のものなのでしょう?会社のもの?個人のもの?

現在明確な基準はありません。しかし蓄積していくと比較的多額になるケースもあるようです。
会社でルール化しているところもあるようですね。


(静岡市立御幸町図書館所蔵)

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タグ :経費精算

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Posted by 書架の番人 at 20:00 │財務管理・資金繰り

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