2012年11月27日
相続が危ない!
相続が危ない!
平林亮子 監修
<来るか相続税大増税>
相続税の増税が計画されているようです。これは、平成22年12月発表の税制改正大綱に一旦盛り込まれた内容なのですが、東北大震災の影響で法制化されず、今日に至っています。消費税の税率引き上げと同じですね。
消費税の方は、ご存知のとおり条件付きながら本年になって法制化されましたが、相続税の方はまたしても先送りされました。本来であれば、平成24年12月の税制改正大綱に再度盛り込み、3月国会で法制化という運びなのでしょうが、今回衆議院の解散総選挙があります。場合によっては再度の政権交代もありえますので、今回の税制改正大綱にこのような大きな改正が盛り込まれるかどうかは疑問です。
<増税の内容>
現在のところ新案の発表はありませんし、法制化されてもいませんので、どうなるかは不明です。
平成22年12月発表の税制改正大綱に盛り込まれていた内容は以下のとおりでした。
①基礎控除の縮小
従来 : 5千万円+法定相続人数×1千万円
改正後: 3千万円※+法定相続人数×6百万円(※訂正しました。すみません。)
②死亡保険金非課税枠の縮小
従来 : 500万円×法定相続人
改正後: 500万円×法定相続人のうち次のいずれかの者
・未成年者 ・障害者 ・被相続人と生計を一つにしていた者
③税率引き上げ
最高税率 50%→55%へ (累進課税の45%と55%の税区分の新設)
<本書について>
本書は雑誌の別冊という位置づけであり、「話題」になる部分のつまみ食い的な内容になっています。文章も法律や税法の解説本というよりは、雑誌の記事のような文章です。その分読みやすく、興味を引かれるというメリットもありますね。
内容は上記の増税の話から始まり、相続税の計算方法の概略や使えそうな特例措置の説明、親族間でもめないための事前準備や遺言書の書き方、相続で揉めた事例など様々な角度から「相続」についてポイントが書かれています。
「相続」や「相続税」に興味を持った方が相続について知るきっかけを提供してくれる本です。
<ご注意>
相続税の改正・増税は、現段階では決定事項ではありません。また平成24年12月に発表が見込まれる税制改正大綱についても、現段階では内容は全くわからない状況です。ご注意ください。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)
平林亮子 監修
<来るか相続税大増税>
相続税の増税が計画されているようです。これは、平成22年12月発表の税制改正大綱に一旦盛り込まれた内容なのですが、東北大震災の影響で法制化されず、今日に至っています。消費税の税率引き上げと同じですね。
消費税の方は、ご存知のとおり条件付きながら本年になって法制化されましたが、相続税の方はまたしても先送りされました。本来であれば、平成24年12月の税制改正大綱に再度盛り込み、3月国会で法制化という運びなのでしょうが、今回衆議院の解散総選挙があります。場合によっては再度の政権交代もありえますので、今回の税制改正大綱にこのような大きな改正が盛り込まれるかどうかは疑問です。
<増税の内容>
現在のところ新案の発表はありませんし、法制化されてもいませんので、どうなるかは不明です。
平成22年12月発表の税制改正大綱に盛り込まれていた内容は以下のとおりでした。
①基礎控除の縮小
従来 : 5千万円+法定相続人数×1千万円
改正後: 3千万円※+法定相続人数×6百万円(※訂正しました。すみません。)
②死亡保険金非課税枠の縮小
従来 : 500万円×法定相続人
改正後: 500万円×法定相続人のうち次のいずれかの者
・未成年者 ・障害者 ・被相続人と生計を一つにしていた者
③税率引き上げ
最高税率 50%→55%へ (累進課税の45%と55%の税区分の新設)
<本書について>
本書は雑誌の別冊という位置づけであり、「話題」になる部分のつまみ食い的な内容になっています。文章も法律や税法の解説本というよりは、雑誌の記事のような文章です。その分読みやすく、興味を引かれるというメリットもありますね。
内容は上記の増税の話から始まり、相続税の計算方法の概略や使えそうな特例措置の説明、親族間でもめないための事前準備や遺言書の書き方、相続で揉めた事例など様々な角度から「相続」についてポイントが書かれています。
「相続」や「相続税」に興味を持った方が相続について知るきっかけを提供してくれる本です。
<ご注意>
相続税の改正・増税は、現段階では決定事項ではありません。また平成24年12月に発表が見込まれる税制改正大綱についても、現段階では内容は全くわからない状況です。ご注意ください。
(静岡市立御幸町図書館所蔵)
Posted by 書架の番人 at 00:45
│税金