2013年09月24日

超高速会計勉強法

超高速会計勉強法
国貞克則 著

超高速会計勉強法



<凄腕経営コンサルタント>
この本は、なんとマンガです。財務3表(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書)の繋がりと会社実務との関係を易しく解説することを目的としています。

本書の凄腕経営コンサルタント会田計介は会計のノウハウを使って経営不振会社の再建をサポートする事を生業としています。町工場を営む「益子家具」は会田の到着を待たずして倒産してしまいますが、会田は社長の一人娘「益子明日美」と偶然バーで出会います。本書は彼女が「漆器事業」で再出発する物語を軸に展開していきます。


<父親の町工場倒産がコンプレックスに>
主人公会田は子供の頃父親が経営する町工場が倒産し、辛い経験をしました。その際、学生だった彼は「何もできなかった」。その無力感をバネに経営・会計を学びその自分の実力を世に示す事で過去のコンプレックスを覆い隠そうとする少々歪んだ性格の持ち主です。

そのため彼は「数字しか信じない」孤高の人物として描かれていますが、この物語を通して少しだけそのコンプレックスが薄れていきます。


<・・だが事業はうまくいく・・・この俺がいるからだ!>
主人公のセリフです。カッコいいですね。いつかは私も言ってみたい一言です!
とは言うものの、「経理で会社を救えるのか?」 どこかの会計事務所の宣伝文句みたいですが、本当のところはどうなのでしょうか。


<経理は「計器」?>
私は「経理」だけでは会社は救えないと思っています。経理は会社経営を冷静に見つめるためのバロメーター。自動車で言えば「スピードメーター」「タコメーター(エンジン回転計)」「油圧計」「電圧計」だと思うのです。これがいくら立派でも車は走りません。しかし、これが無いと安全な運転は不可能です。ドライバーはこれら計器から情報を読み取りながら自動車を操るわけです。


<総合力が会社を支える>
会社運営と経理の関係もこれと同じではないでしょうか。経理による正確な情報のフィードバックが社長の正しい意思決定をサポートし、従業員のノウハウややる気が加わって総合的に会社は運営されていくものだと思います。

「計器」でいいではないですか。その一助になれるなら、経理に携わる者としてうれしい限りです。

(Amazon.comで購入)

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Posted by 書架の番人 at 08:11 │会計

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