2012年05月29日

上手な資本政策の考え方と実行の手順

上手な資本政策の考え方と実行の手順
中央青山監査法人 事業開発部 著 (現在はもうありません)
上手な資本政策の考え方と実行の手順



「資本政策」。会社経営の中の大切な1分野ですが、小規模な会社ではあまり馴染みが無いと思います。

そもそも、小規模企業の場合、「社長」=「100%の株式を保有する株主」であることが多く、その場合、「社長の利益」=「株主の利益」=「会社の利益」であるため「政策」など必要ありません。

しかし、「お金持ち(投資家)」から資金を募り、それを運用して利益を上げ、出資者に分配するというのが本来の会社運営の基本であり、資本主義の大前提です。

この場合には、
①株主の構成をどうするか。(持ち株比率に応じて会社経営への影響力が違ってきます)
②総額でいくらの出資を募るのか。(事業の規模と出資額とのバランス・出資で資金を集めるか、借入金として調達するか)
③どの位の配当を株主へ約束するのか。(約束の配当を実現するために、どの位の利益を上げる必要があるのか)
④将来的に、どうするのか。(自己資金が貯まり次第買い取るのか、上場して市場売買可能にするのか)

といった事を熟慮する必要があります。

本書は、上場を目指す会社に対するアドバイスを基本としていますが、中小企業においても参考となる項目が数多くあります。

・持株比率と経営支配権の関係
・ベンチャーキャピタルからの出資の受入
・株式譲渡時の株式の「価格」について
・第3者割当増資の考え方
・MBO(雇われ社長による株主からの株式買取。マネージメントバイアウト)

小規模企業であっても、事業拡大で知合いから資金を募ったり、ベンチャーキャピタルから声を掛けられたりする事は時折あります。
また、相続等で株券が親族に渡り、中心的な事業主との関係が希薄になってきた場合、株券の譲渡・譲受け等により株主構成を再構築し、経営権の安定を図る必要が生じる例はよく聞く話ですね。

(入手先不明 現在はAmazonで中古で買えます。ひどい低値がついていますね)
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Posted by 書架の番人 at 01:13 │経営

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