2015年05月11日

たった一人の熱狂

たった一人の熱狂
見城徹 著

たった一人の熱狂



<賛否両論>
事前にAmazonのカスタマーレビューを見て、承知の上で買ったのですが、評価が大きく分かれる本です。大勢の読者が賛同する一方、酷評する人も多いようです。
本書は幻冬舎社長による経営哲学・人生訓をまとめた本なのですが、1言1言がとても熱いのです。しかも、かなりダイレクトな表現であるため、「品が無い」「自慢では?」と感じる方も多いようです。

<精神論は嫌いですが・・・>
私は「精神論」は大嫌いです。しかし、ある雑誌で本書の抜粋を読み、是非全部を読みたいという気持ちになりました。
それだけ惹かれるものがあったのでしょう。

自身で会社を経営したり、個人事業を営む人ほど本書の「言葉」を正面から受け止め易いのではないかと思いました。
私は個人事業を始めてまだ8年程ですが、それでも、その内容、言葉の1つ一つに「心当たりがある」のです。「私も日常そう思っている・・・でも中々実践できない」とか「本来はこうありたい」という厳しく崇高な目標のような言葉が綴られた本です。


<気に入ったフレーズ>
私が気に入ったフレーズBest10を備忘記録として残しておきます。(全て本書より)

①人は誰も死を背負って有限の時を生きている。・・・仕事に熱中し、何事かを成し遂げることで生の空しさを紛らわせるのだ。
②できるかできないかではなく、やるかやらないかの差が勝負を決する。
③仕事をするからには「一休みする」という発想は捨てて、常に熱狂していたい。
④無知は恥ずべき事ではない。無知であり無謀であればこそ不可能を可能にする闘いに挑戦し鮮やかなブランドを創出できる。
⑤自分の身を切らず、自分の身を痛めずして安全地帯で身を守りながら「キャラを立てたい」といっても無理な話だ。
⑥正面突破で仕事をしろ。相手の顔色を伺い、お世辞に終始する仕事などやりたくない。
⑦安目を売るな。つまらない事をやたらと人に頼まない。反対に人の重要な頼み事は真剣に引き受ける。
⑧一番駄目な事は現状維持に安住することだ。
⑨麓の太った豚になるな。頂上で凍え死ぬ狼になれ。
⑩幸せの定義・・・要は死ぬ瞬間に自分が満足できていればいいのだ。


<往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし>
俳優 故高倉健さんの座右の銘だそうです。 以前インターネットのニュースで目にしたのを覚えていますが、その時は「立派だな」とは思ったものの、それ程深く感嘆することはありませんでした。しかし、本書を読んで・・・なんと重い言葉なのでしょう。
私もそうありたいと思います。

私は、本書の著者「見城徹」氏を全く知りません。実際のお人柄も、仕事も業績も。ですので、本書に書いてある事が事実かどうかもわかりません。しかしそれで良いと思います。本に書かれた言葉として自身の拙い経験に照らし「価値のある言葉だ」と感じました。それが私の読後感想です。

(丸善&ジュンク堂書店新静岡店にて購入)

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Posted by 書架の番人 at 08:07 │その他

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