2014年06月07日

「稼ぐ社長」の作り方

ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方
寺元隆裕 著

「稼ぐ社長」の作り方



<社長の仕事はマーケティング>
本書で言う「マーケティング」は広告宣伝や市場調査ではありません。「儲かるしくみ」を見つけ実現する事です。
社長の仕事は、「儲かるしくみ」を作る事。それ以外は全て「やっつけ仕事」であると断じています。

先ずは、顧客が何を求めているかを的確に把握し、それに対してどの様に働きかければ「儲かる」のかを考え、それを自社で実現させるための手段を講じるのです。


<商品・サービスにこだわらない>
本書の考え方では、自社が今取り扱っている商品やサービスは、「儲かる」仕組みの実現化の1手段として取り扱っているに過ぎません。だから「商品」「サービス」に必要以上にこだわりを持たない事。常に顧客の動向を注視し、必要があれば取り扱う商品やサービスの内容をどんどん替えていく必要があると言うのです。


<他人のアイデアを合法的に盗め>
ビジネスはアイデア勝負です。特にスモールビジネスではその傾向が顕著でしょう。しかし本書は警告します「経営者は発明家になってはいけない。」つまり、斬新でオリジナリティあるビジネスのアイデアを自ら考え実行するのは危険だというのです。(ハズす可能性の方が高いので)

他社、特に他業態で行われているアイデアをみて自分の業態でそれを上手く応用して稼ぐ事を推奨しています。
日常の中で、面白いと感じたアイデアやデザインをファイル(スワイプファイル)しておき、必要に応じて、そのファイルから応用する方法を紹介しています。


<全ての顧客を相手にする必要は無い>
全国に店舗網を展開する大企業は別ですが、我々中小企業や個人事業主はキャパシティが限られています。従って、全ての顧客に支持される商売を展開する必要はありません。支持してくれる方だけを対象にして、その集団を対象とする商売から一定の利益を得られればそれで充分なのです。同じ意味で。「嫌な客」と無理に取引をする必要もありません。本書は言います「嫌な客はライバルにくれてやれ」。

ただし、自社を支持してくれる顧客を集めるためには、一定の努力が必要です。対象となる顧客のイメージを明確化し、その方々へ効率的にお届くメッセージやメディアを選びます。


<時々読み返したい本>
後日、時々読み返してみたい本ってありますよね。私にとっては、この本はそんな1冊かもしれません。
立ち読みのつもりで、書店で手にしたのですが、ついそのままレジへ持っていってしまいました。

(丸善&ジュンク堂書店 新静岡店にて購入)

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Posted by 書架の番人 at 08:03 │経営

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